Japan Iwami Kagura Festival
開催概要
開催日程
- 日時:令和6年2月25日(日)
場所:石央文化ホール
(浜田市黒川町4175)
時間:8:30 開演 9:00
(終演18:00予定)
演目・出演団体
- 1 神祇太鼓 石見神代神楽上府社中
- 2 四剣 石見神楽長浜社中
- 3 神武 石見神楽大尾谷社中
- 4 鍾馗 石見神楽周布青少年保存会
- 5 安倍晴明入唐伝 石見神楽亀山社中
- 休 憩
- 6 頼政 石見神楽美川西神楽保存会
- 7 大蛇 西村神楽社中
- 8 羅城要塞 石見神楽佐野神楽社中
- 9 塵輪 石見神楽長澤社中
- 10 武の内 後野神楽社中
- 休 憩
- 11 特別公演 大江山 浜田石見神楽社中連絡協議会
- ≪大江山終演後、恵比須による餅まき≫
アクセス
浜田自動車道 浜田ICから車で7分
JR浜田駅から徒歩3分
石見神楽とは?
神々の国と称される島根県。
かつてその西側には石見乃国があり、そこを石見地方という。海岸線まで迫る中国山地の急暖な山並みと、青々とした日本海の水平線に夕陽が沈む。また、時としてその自然の力をむき出しにして、山々は唸り声をあげ、日本海は黒々とした怒涛が逆巻く。赤い瓦が印象的な里の風景には、どこか懐かしい日本の原風景をみることができる。
この石見の地には古くから伝承される民俗芸能「石見神楽(いわみかぐら)」があり、その存在は、この地域に暮らす人々のかけがえのない宝である。今や日本を代表する伝統芸能でもある石見神楽は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する演目「大蛇」が代名詞となっているが、その演目数は、儀式舞、能舞、新作物をあわせると50演目にものぼる。
神楽としての所以である神社での奉納神楽はもとより、神楽の共演、定期公演、イベント公演など、地域に密着した国内でも稀な形態の神楽文化を保有する地域である。
さらに石見神楽に欠くことのできない、大蛇を舞うための石見神楽蛇胴、和紙でつくられた石見神楽面、豪華絢爛な石見神楽衣裳、石見神楽花火、石見神楽八調子など様々な石見神楽文化やそれら伝統のものづくりは、石見地方の中心地である城下町浜田において、そこで生産されてきた「石州和紙」をはじめとする卓越したものづくり技術により紡ぎ出され、創始されたものである。
これらに代表される石見神楽文化は浜田で生まれ石見全域に伝播し、今日の石見神楽を形成しているということは史実上揺るぎない事実であり、その文化を一切使わないという石見神楽団体はどこにも存在しない。だからこそ浜田は「石見神楽を創り出したまち」なのである。
ここにしかない原風景の営みと、この地で育まれた本物の石見神楽を体感していただきたい。
石見神楽の紹介
現代の石見神楽の特徴は、一言で言えば圧倒的なエンターテインメント性です。軽快で早い囃子に合わせ、豪華絢爛な衣裳を纏った舞手が躍動的に舞い踊ります。
神話を基盤にした勧善懲悪の分かりやすいストーリーも子供から老人までを楽しませています。
そして、早く、激しい舞を支えているのが、八調子を生んだ浜田市で発明された数々の神楽道具です。従来の重い木彫りの面に代わる和紙製の面。機敏になった舞を、その輝きによって際立たせる金糸・銀糸の刺繍衣裳。大蛇の動きにより迫力を与えた提灯型の蛇胴。現在でも、新たな演目や、最新の照明・音響技術を取り入れるなど、石見神楽は〝観て楽しい神楽〟として現在進行形で挑戦し続けている伝統芸能なのです。
歴史/背景
その起源は室町時代後期といわれ、江戸時代には地域全般に根付く大元(おおもと)神に捧げていた「大元神楽」の祭式と、その中で舞われる神楽舞が成立していたことが役指帳などの古文書により確認することができます。
これらの祭式と神楽舞は明治初期までは、神職により営まれていましたが、明治初期のいわゆる「神職演舞禁止令」の布達により神楽舞の担い手は、その地域の民間人である氏子の手に受け継がれました。これらの神楽舞は、地域間交流のなかで広島県境を中心に山陽側へも伝播しました。
神楽舞には、神事としての意味も持ち直面で舞う「儀式舞」と演劇性のある「能舞」があり、特に「能舞」は明治以降に国学者や神職を中心に整えられ、石見神楽蛇胴や石見神楽衣裳、石見神楽面などとともに中国地方全域に大きな影響を与えました。
そして1970年の大阪万国博覧会で披露されたのを契機に石見神楽は国内外からの注目も集め、たびたび日本を代表する民俗芸能として海外公演を行ってきました。2019年には日本遺産「神々や鬼たちが躍動する神話の世界〜石見地域で伝承される神楽〜」の構成文化財のひとつとして認定。現在も石見地域全体で130を超える「社中(しゃちゅう)」と呼ばれる神楽組織(団体)が絶対的継承と創造的継承という石見神楽特有の継承の在り方を持ち活動しています。
継承活動の取り組み
2023年3月5日、新型コロナウイルス感染症の蔓延で2019年以来休止となっていた「日本石見神楽大会」が、島根県浜田市の石央文化ホールにて開催されます。
軽快で早い囃子、躍動的な舞。豪華絢爛な衣裳、火花を吐く大蛇など、圧倒的なエンターテインメント性で知られる石見神楽は、日本のみならず海外でも人気を博しています。
石見地域の中でも浜田市は、現在の石見神楽の形を生み出したまさに本場。市内では50余の社中(神楽団)が切磋琢磨する、日本一 神楽が根付いたまちです。
革新と伝統の間で進化を続ける「石見神楽」の魅力を、浜田石見神楽社中連絡協議会会長の長冨幸男さんに聞きました。
石見神楽と生きる
〜伝統を支える浜田市の神楽産業〜
浜田市内には、石見神楽に欠かせない道具を制作する職人の技が今も継承されています。面、衣裳、採り物などは、華やかな神楽の舞台を支える陰の立役者であり、神楽とともに生きる浜田市の人々にとっての誇りです。石見神楽を支える地域の神楽産業について紹介します。
開催レポート
2023年3月5日(日)、島根県浜田市黒川町にある石央文化ホールにて「石見神楽を創り出したまち浜田 日本石見神楽大会」が開催されました。2019年以来、3年ぶりに復活する神楽大会。待ちわびた県内外のファンを迎えて満席の舞台で、約9時間にわたり各社中の十八番が熱演されました。
公式【生中継】3/5(日)日本石見神楽大会 | Japan Iwami Kagura Festival
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【公式】大蛇30頭!【日本石見神楽大会】3/5日)生中継決定!
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